イスラーム教とはどんな宗教?信仰内容や歴史から抱える問題までわかりやすく解説!
サラーム ジギャール!けんちゃんです!
中東はじめ、世界で広く信仰されるイスラーム教。
日本もイスラーム教徒の観光客も増えてきた為日常でも接する機会が多くなってきましたし、ニュースなどでも耳に機会する機会が多いイスラーム。
日本で馴染む深い宗教とは全く異なる特徴がある為、日本人にとっては「なかなかよくわからない宗教」であるイスラーム教を、中東大好き人間(だけどもイスラム教徒ではないですが)がわかりやすく解説していきますね!
イスラーム教の基本情報
イスラーム教とはどんな宗教?
イスラーム教は、宗教カテゴリで言えば「アブラハムの宗教」に属されてる宗教です。
実はユダヤ教とキリスト教もアブラハムの宗教なので、この3つの宗教は兄弟みたいな関係と言えます!
ですので、深ーいところではユダヤ教・キリスト教・イスラーム教は共通することもたくさんあります。
ただ、イスラーム的見地で言えば、この中だとイスラーム教が直近で生まれた宗教なので、アブラハムの宗教の最新アップデート版、の様な宗教だとも言えたりもします。
どこで、誰が信仰している?
イスラーム教は中東を中心に全世界で信仰されており、信者の数は18億人(人類の約24%)程に達する、世界で2番目に信者が多い宗教と言われています。(1位はキリスト教の24億人)
日本人からするとマイナーな宗教ですが、世界で見るとスーパーメジャーな宗教なんですね!
ムスリム(イスラーム教徒)の分布図はこんな感じ。
色が濃くなるほどムスリム / 国民の割合が多くなり、エリアで見ると中東〜西アジアやアフリカ大陸北部、東南アジアが多くなっていますね!
なお、イスラム教=中東のイメージがありますが、国別のムスリム人口を見ると下記の様な純になります。
ランク | 国名 | ムスリム人口 | 全国民対しての% |
---|---|---|---|
1 | インドネシア | 2億2900万人 | 87.2% |
2 | パキスタン | 2億人 | 96.5% |
3 | インド | 1億9500人 | 14.2% |
4 | バングラデシュ | 1億5370万人 | 90.4% |
5 | ナイジェリア | 1億万人 | 50% |
6 | エジプト | 8500万人 | 90% |
7 | イラン | 8250万人 | 99.4% |
8 | トルコ | 7900万人 | 98.6% |
9 | アルジェリア | 4124万人 | 99% |
10 | スーダン | 3958万人 | 97% |
以上の様に中東の国ってほぼなく、アジアや北部アフリカの国が多いんですね。
この辺りの国って人口が爆発増加中の国が多い為、必然的にムスリムの数も多くなってます。
ということは、このまま増加していくと近い将来キリスト教徒の数を上回り、イスラームが世界で一番人口の多い宗教になると言われています!
単なる「宗教」だけではない、イスラームと社会の関係
イスラーム教の特徴として、単に個人向け宗教という枠組みを超え、政治や社会のあり方までも様々なルールがあるのも一つの特徴です。
なので、現代社会でポピュラーな「政教分離」的な考えは元々なく、原則としては「政教一致」のアイデアの元に成り立ってます。
この為、現在でもサウジアラビアやイランは憲法でイスラームの元に政治を行うことが明記されているゴリゴリのイスラム教国家です。
ただ一方で、トルコやインドネシアなど、ムスリムが多くとも政教分離が進んでいる国も多いのも現実です。
イスラーム教の歴史をダイジェストで!
そんなイスラーム教は、1400年ほどの長い歴史を持つ宗教です。
物事を知るのには、歴史を学ぶのが一番!
ということで、イスラム教の歴史をざっと見ていきましょう!
1. 開祖・ムハンマドの時代(610年〜630年頃)
イスラム教の始まりは610年頃。
ある日、現在のサウジアラビアのメッカにて、やり手のビジネスマン・ムハンマドは人生に疑問を持つ様になり、しばしば洞窟で瞑想をしてました。
そしたらある日!ムハンマドのもとにジブリールという天使がやってきて「神の言葉」を授かります。
それ以降、事あるごとに様々な神の言葉を授かってきたムハンマドは、以降周りの人たちに神の言葉を伝える中で、多くの人たちがムハンマドについて行く様になります。
このムハンマドを中心とした集団が、のちに「ウンマ」という一つのイスラームの共同体(チーム)になっていきます。
これが、イスラームの始まり。
その後、ムハンマドは地元のお偉いさん方々に暗殺されかけたり戦いを吹っかけられたりしますが、なんだかんだそれらを続々と返り討ちにし、勢力を拡大していきました。
ただ、ムハンマドは神の言葉を受け取る事ができても、元は人間です。
50歳くらいで、惜しまれながらも他界します。
2. スンナとシーアの分裂(630年頃〜)
ムハンマドの死後、リーダー不在をなったウンマは「後継者を誰にするか」という問題に直面します。
ムハンマドの甥っ子・アリーなども候補として出ましたが、結局のところムハンマドの義父(嫁の父)であり1番のムハンマドの側近であったアブー・バクルが選出され、初代カリフ(カリフ=後継者・代理人)という称号のもの、ウンマを引っ張って行くことになります。
アブー・バクルの死後は、下記の様にカリフは引き継がれていきつつ、ウンマはもはや帝国として順調に拡大していきます。
2代目カリフ:ウマル(ムハンマドの遠い親戚)
3代目カリフ:ウスマーン(ムハンマドの娘の婿)
4代目カリフ:アリー(ムハンマドの従姉妹)
ただ、4代目カリフと決める際は揉めに揉めました。
というのも、3代目のウスマーンが、自己の家系であるウマイヤ家を優遇する政策を結構とっちゃったので、それに対して大きな反乱が置き、結果ウスマーンは暗殺されちゃいます。
その後、4代目カリフを決めるときにはムハンマドの従姉妹のアリーと、ウマイヤ家のムアーウィアとで争いますが、なんだかんだアリーが選出。
アリーは、初代からカリフ候補には上がってたものの落選が続いており、アリーの支持者としてはまさに「念願の」カリフ就任でした。
しかし、そこで黙ってないのでムアーウィア。彼は又従兄弟である先代カリフ・ウスマーンを殺したのはアリーの支持者だ!と主張し、アリーのことを恨みに恨んでいました。
その後、ムアーウィアとアリーは戦いつつ勢力を広げ、660年にはカリフ就任を宣言します。このタイミングで、アリーとムアーウィアの合計2人のカリフが存在することになりました。
で、翌年の661年にはアリーがこれまた別勢力によって暗殺されたことによって、ムアーウィアは唯一のカリフとなり、ウマイヤ朝を建国します。
そしてその後、アリー派の人たちがウマイヤ朝からは脱退することで、イスラームの勢力は分裂することになります。
後にこのウマイヤ朝が「スンナ派」で、アリー派勢力が「シーア派」となります。
ただ、ここからの勢力としては、ウマイヤ朝はイスラームの帝国として西アジアから北部アフリカにかけて順調に領土を拡大していきますが、シーア派は内部分裂を繰り返すなどで、勢力として大きくスンニ派にかけ離されることとなります。
3. イスラーム世界の拡大(660年頃〜)
660年のウマイヤ朝成立以降、イスラーム帝国は順調に拡大を続け、最盛期には西アジアからヨーロッパの一部まで領土を拡大します。
この領土、エグくないですか?
面積で言うと1300万Km2で、世界の歴史の中でもトップ10に入るデカさです。
急速に拡大した要因としては、
・イスラーム帝国に支配されることでその地域の安全が保証される様になったこと
・秩序がない社会に共同体としてのイスラームのルールを導入し社会が安定する様になった
など、様々な理由があると考えられています!
4. イスラーム世界の分裂(800年頃〜)
順調に拡大したイスラーム帝国も750年頃にウマイヤ朝からアッバース朝に政権が変わり、地方分裂始まります。
その後、キリスト教勢力やモンゴル帝国などの台頭もあり、イスラーム帝国としての領土は縮小していきますが、イスラーム教としては商人などを通じ中国や東南アジアなどにも拡大していきます。
5. イスラームの多様化(1500年頃〜)
あっという間に拡大し、まさに世界をまたにかけたイスラーム世界は、地理的にもヨーロッパとアジアを繋ぐ陸路を仕切っていたので、経済面でも世界を牛耳っているプレーヤーと言っても過言ではありませんでした。
しかし大きな転機が訪れるのは1500年頃から。
この頃からヨーロッパは大航海時代に入り、アフリカ大陸やアメリカ大陸の開拓などで経済が爆発的に発展し、それに伴い社会の近代化が進みます。
その面でイスラーム社会は完全にヨーロッパ世界に出遅れる形になり、当時イスラーム世界で最強の国、オスマン帝国も、あれよあれよとう間にヨーロッパ列強にボコボコにされます。
そんな中、危機感を覚えたイスラム世界の住人たちは、イスラムの原点に回帰した原理主義な宗派が生まれたり、現代のシステムを取り入れたリベラルな宗派へと発展したりと、多様化が進んで行くこととなります。
イスラーム教の教典は?
そんなこんなで世界中で広く信仰される様になったイスラム教ですが、具体的には何を信じているのでしょうか?
クルアーン(コーラン)
イスラームの経典はクルアーンです。
クルアーンは、アッラー(神)がムハンマドに対して伝えた言葉をまとめた本とされており、クルアーンに書いてあることイスラームの絶対的なルールであり、全ての行動の基本となります。
なお、クルアーンはアラビア語で書かれており、これはアッラーがアラビア語でムハンマドに伝えたからとされています。
なので、アラビア語から他言語に翻訳してしまうと、その時点で「アッラーが伝えた言葉」ではなくなってしまうので、翻訳したものはクルアーンとはみなされないほど「アッラーの言葉」には重みがあります。
また、クルアーンは非常に神聖なものとされているので、地べたに置いたり、上のモノを載せたりすることも御法度とされています!
ハーディス
ムスリムにとって正式な経典はクルアーンのみですが、ムハンマドの言葉や慣習をまとめた情報が記録されたハーディスという物も、ムスリムの行動指針を決定付ける物とされています。
ただし、クルアーンやハーディスなどは改訂されませんし、決してこの世の全ての事柄に対しての指針が記されている訳ではないので、その場合はクルアーンやハーディスに基づき、イスラーム法学者たちが具体的な行動指針を決定します。
イメージとしては、現在の裁判制度の様な感じで、憲法(クルアーン)や、それをさらに細分化した法律(ハーディス)に基づき、裁判官(イスラーム法学者)たちが物事を判断する、という形ですね!
イスラーム教の2大宗派
仏教の日蓮宗や真言宗、キリスト教のカトリックやプロテスタントの様に、イスラームにも宗派があり、その数は膨大な物となります。
ただ、大別すると「スンニ派」と「シーア派」の2つに分けられますので、その二つを見ていきましょう。
上の図はスンナとシーアを大別したマップで、緑が濃くなればその国民はスンナが多くなり、赤が濃くなればシーアが多くなります。
スンナ派
スンナ派(スンニ派)は現在のムスリムの大多数を占める宗派で、全体の9割を占めるとも言われています!
その圧倒的なシェア率から、日本などでよく「イスラム教」として解説される事柄の内容は、スンナバージョンで解説されることが多いです。
ただ、一概に「スンナ」と言っても現在では各地域で様々な特徴がある宗派も存在し、その中でもサウジアラビアの国教でもある「ワッハーブ派」は、より保守的で厳格な宗派として知られてます!
シーア派
スンナ派と共に二大宗派とされるのが「シーア派」ですが、現在シーア派が国民の50%以上を占めている国は、
・イラク
・アゼルバイジャン
・バーレーン
しかありません。
その中でもイランはシーア派の雄とされており、宗教的に大きな影響力を持っています。
スンナ派とシーア派の国は仲が悪い?
これはイスラームの話題ではよく議論されるテーマですが、結論から言うと仲は悪いです。
代表的な例はサウジアラビア(スンナ)とイラン(シーア)ですね。この2国は国交も断絶してるほど仲が悪いです。
ただ、よく誤解されがちなのが、仲が悪い理由は決して「相手の宗派を嫌っているから」では有りません。
争っている理由としては様々なものが有りますが、一番シンプルな理由としては、それぞれの政府として、相手側のチームの国力が上がると政治や経済面で損をするからです。
で、たまたまチームが宗派で分かれてるだけであって、争っている理由としては宗教的な理由は非常に薄いです。
イスラームの教義とは?
では、そんなイスラームは具体的にどの様な教義があり、その様なことをしているのでしょうか。
これは宗派などにも色々違いが出てくるのですが、基本的にどの宗派も共通している、原理的な部分を見ていきますね!
1. アッラーを信じましょう(シャハーダ)
まず、ムスリムである大前提としてはコレです。
アッラー(神様)を信じましょう。
全てのルールはアッラーの元にあるので、アッラーを信じないことには何も始まりません。
そして神様は唯一の存在です。他の宗教の神様も信じちゃいけません。
なので原則としては「イスラーム教徒が日本の神社でお祈りをする」と言うことはあり得ない形になります。
2. お祈りしましょう(サラート)
神を信じ、神の慈悲を得る為には、こちらもそれ相当の姿勢を見せないとフェアじゃないですよね。
ですので、信者は神様にお祈りします。
お祈りは一日複数回(宗派で異なる)、聖地メッカの方向を向いて行います。
基本的にお祈りは家や職場などで行いますが、毎週金曜日のお昼のお祈りは、モスクで行うことが多いです!
また、毎日のお祈りの時間になると、イスラム教国家ではアザーンというお祈りの呼びかけが町中に流れます。
これがアザーンです!
イスラーム圏に行くと街中でいきなり流れ出すので、初めて聞くとビビりますww
3. 困窮者を助けましょう(ザカート)
イスラームは社会的意義も非常に濃い宗教の為「困った人を助ける」ことも義務的に課せられます。
一番わかりやすいのはお金ですね。
例えば日本人が海外旅行に行った際、特に途上国などに行くと物乞い風な人たちからお金をせびられることが多くあります。
多くの人って無視すると思うんですが、イスラム圏に行くと、その国の人たちって結構普通にお金を渡してるんですよね。
私もそうなのですが、結構コレで自分のケツの穴の小ささを恥じる旅行者も少なくはないんじゃないでしょうか。笑
4. 断食しましょう(サウム)
イスラム教徒は一定期間の断食も義務付けされてます。
理由は諸説ありますが、ムハンマドが体験した辛さを共有する為や、貧しさてご飯を食べれない人の気持ちを知る為など色々言われてます。
イスラーム暦(ヒジュラ暦)のラマダーン月は、日中の飲食が禁止されます。
ヒジュラ暦だと1年354日ほどなので、ラマダーン月も西暦では毎年11日ほど早くなっていきます。(2020年は4/24-5/23)
この間、イスラム教色が強い国では飲食店の営業が日中は閉店もしくはテイクアウトだけになったり、会社が14時くらいで終業になったりと、社会全体のリズムも変わります。
5. 聖地巡礼しましょう(ハッジ)
これは、人生で一度は1回はサウジアラビアのメッカに巡礼しましょう、という義務です。
上の画像がメッカへのハッジの画像なんですが、エグいくらい人いますね・・・!
と言うのも、ハッジは巡礼月の8日から10日の時期を中心に行われるので、その時期は世界中のイスラーム教徒が、メッカのマスジド・ハラームというモスクに集まります。
ただ、行くお金がないなど、不可効力でこれを行えない場合も往々にしてあるので、その場合は他の義務とは異なり、やらなくてもOKとされてます。
イスラームでは巡礼は非常に大切にされており、サウジやイランなどは巡礼者限定の「巡礼ビザ」なるものを発行してたりするのも非常に興味深いですね!
ハラームとハラール
他の宗教でもある様に、イスラームには禁忌事項がいくつかあり、それらのことを「ハラーム」と呼びます。
逆にやってOKなことは「ハラール」と呼びます。
食事に当てはめると「ハラール」は食べてOK、「ハラーム 」は食べたらダメなもの、と言う感じです。
では、代表的なハラームを見ていきましょう!
食べてはいけないもの
ハラームの有名なものとしては、豚肉ですね。
なので、ムスリムはラム肉や鶏肉を一般的に食べます。
ただ、ラムや豚肉なら何でも食べるかと言うとそうではなく、餌や屠殺方法なども厳しく規程されています。
その為敬虔なムスリムは、日本などの外国では、然るべき食材で作られたハラール認定を受けたレストランや食品のみを食べます。
上の写真の黒いマークがハラールのマークで、これがついてる食品やレストランはオッケー!的な感じです!
また、アルコールの類も禁止されています。
これらがハラームとされている理由もいくつかあり、例えばアルコールは酔うと自我を忘れでしまいやすくなるから、豚肉は食中毒や伝染病などの感染リスクが高いからなどがあります。
その為イランでは法律で一切のアルコールを禁止していますので、レストランでの提供はおろか、酒類の持ち込みも一切禁止です・・・!
とは言えども、イランは結構ゆるいので、酒の密造も盛んに行われてますww
してはいけないこと
口にしてはいけないものの他に、ハラームがたくさん存在します。
例えば窃盗や傷害などの犯罪系のものや、結婚前のセックス、利子などの不労所得と得ることなど様々なハラームがあります。
また、アッラーやムハンマドを具現化したり、像や絵画などを対象にお祈りすること(偶像崇拝)も禁止されています!
なので、仏教徒がブッダを拝んだり、キリスト教徒がイエスの絵画や十字架に祈ったり、そういった類のことはイスラームではあり得ません。
イスラームが抱える問題
現実問題、クルアーンという何百年前に作られた本の内容と現実世界には様々なギャップがあり、イスラームは多くの問題を抱えているのも事実です。
ここではその代表的な例を少し見ていきましょう。
イスラームは女性軽視?
日本含め、昔はやはりどこの国も男女間での区別は非常にたくさんありましたが、イスラームの男女の区別的な概念は非常に強いものがあります。
ただやはり、男女同権を謳う時代の流れはイスラーム世界でも例外ではなく、
・女性のスタジアムでのサッカー観戦が限定的に解禁(イラン / 2019年)
など、女性を縛るルールが緩和されてきています。(そもそも上記が禁止されていたのが衝撃ですよね・・・笑)
それでもまだ圧倒的に女性は男性より行動や権限が制限されているのが現実です。
イスラーム教過激派とジハード
2001年の9.11から世界的にニュースで耳にする機会が多くなった「イスラーム教過激派」や「ジハード」という言葉。
ジハードとは平たく言うと「努力すること」という意味になりますが、実際1400年前のムハンマドの時代から、イスラームを広める為に侵略戦争を行うことに対しても「ジハード」という言葉が使われていました。
それを現代の社会にも当てはめ、イスラームの原理に従い他国へ侵略する人たちを「イスラーム過激派」と呼んだりします。
2015年頃に毎日の様にニュースを賑わしていたISなどが有名ですね!
イスラームと全く関係のない人からすれば「そんなん1000年以上前は侵略戦争なんて良くても、今の時代はあかんに決まってんやん!」と一蹴できますが、イスラーム世界ではそれが出来ないんですよね。安直にしてしまうとクルアーン自体を否定することになってしまうので。
そうは言えども過激派の行動を認めちゃうと、全世界から大バッシングを受けちゃうので、これ自体に対するイスラーム法学者の解釈はしばしば論争となっています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
イスラームは世界的にはメジャーなものの、我々日本人からすると結構異質な宗教の様に感じられるので、正直それを理解するのは非常に難しいと思います。
ただ、馴染みが少ないからこと、それを知ることで新しい発見があったり、イスラーム圏への旅行で経験できる楽しみも間違いなく増えます。
私もイスラームのことは勉強中なので、是非みなさんも一緒に勉強していきましょう〜♪