イランの治安は良い?悪い?イランマニアが安全情報を徹底解説!【2020年版】
サラーム ジギャール!けんちゃんです!
イランの治安は、イメージですと非常に悪そうなイメージがありますが、実はイランは基本的には非常に治安のいい国です。
ただし、文化や風習の違いや、国際情勢の不安定さから気を付けるポイントはいくつかありますので、その辺りを本記事で徹底解説していきます!
それでは早速いきましょう〜♪
イランの治安は想像以上に良い!
冒頭でもお伝えしたように、イランの治安は非常にいいです。
拉致、強盗、強姦などの重犯罪はもちろんのこと、窃盗やスリなどの軽犯罪も東南アジアやヨーロッパ諸国と比べても少ない為、安心して旅行を楽しむことが可能です。
名前が似ているお隣のイラクは、2003年のイラク戦争やISなどのテロ組織の影響で、今でも旅行では絶対いけないような治安の悪さが続いていますが、イラン国内の治安は良く、安全なのでご安心ください♪
友人や家族などに「イランに旅行に行く」と言うと「そんな危ないとこ行くなや!」と止められると思いますが、治安がいいことをしっかりと伝えましょう♡笑
基本的に夜でも安全!
海外旅行だと夜の外出を出来だけ控える方も多いと思いますが、イランは比較的夜でも安全です。
と言うのもイランでは、夜でも公園などで家族や友人で集まってグダグダする風習が強く、遅い時間までワイワイガヤガヤしていて活気があるので、結構安心して夜遅くまでイラン人の生活を垣間見ることができます♪
特にラマダーン期間ですと、日中にご飯が食べれない為、一気にみんなが夜行性になります。
週末になると、夜中1時2時でも小学生くらいの子どもたちが公園で遊んでる姿が見れるほど、イランは治安がいいのです♡
とは言えども、人通りの少ない夜道を一人で歩くのは危ないので、移動はタクシーを使いましょう。
イラン人が親切すぎる!
また「イラン人が親切すぎる」という点もイランの治安関連での大きな特徴です。
というのも、意味わからないチップの要求やぼったくりなどが非常に少ないのです。
タクシーの運ちゃんやお土産屋さんなどでも、いきなりアホみたいな価格で吹っかけてくる人も少ないので、安心して旅行することができますよ♡
外務省の危険度レベルは?
2020年3月15日現在、外務省の危険レベルはイラン全域に「レベル2」で「不要不急の渡航中止」の警告が出ています。
「えっ?外務省は行くなって言ってんの?全然安全ちゃうやんけ!」と思った方、ご安心を!実はこれにはしっかりとした理由があるのです!
その辺りを解説していきます〜!
全体的に危険度レベル2(不要不急の渡航中止)の理由
元々イランの主要観光地含むほとんどのエリアは「レベル1」の「十分注意してください。」でした。
インドネシアやカンボジアなどもレベル1なのを考えると、外務省のレベル1は、数回海外旅行に行ったことがあり、気を付けるべきポイントを知っている人にとっては問題は少ないと思います。
しかし、現在イラン全域に出ているのは「レベル2」の「不要不急の渡航は止めてください。」です。
これは実は2020年1月前半に起こった「イランとアメリカの急激な関係悪化」によるものです。米軍がイランの革命防衛隊のソレイマニさんをイラクで殺害したことによって、イランが報復を行い、戦争一歩手前まで行った事件ですね。
この事件により、イランの危険度レベルは一気に「レベル3」の「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」に引き上げられました。
実際トランプさんも「イラン国内も攻撃対象となっている」と発言していた為、そんな国に日本政府も国民に行って欲しく無いでしょうし・・
しかし、その騒動も1週間程で一旦落ち着きましたので、危険レベルも「レベル2」の「不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げられました。
ただし、現在もイランとアメリカの関係が再度急激に悪化する可能性は無きにしもあらず、という理由で、現在も引き続き危険度レベルはレベル2となっています。
レベル2でも問題無いが、ニュースは必ずチェックすること。
あくまでも私個人的な意見になってしまいますが、イランに関してはレベル2でも旅行する分には全然問題無いと思います。
基本的に日常生活の中の治安は非常に良いので、快適に旅行出来るのは間違い無いです。
ただし、上でもお伝えしたように、イランとアメリカの関係は再度悪化する危険性もあるので、イラン旅行前、旅行中は必ずニュースは毎日チェックしましょう!
その中で、可能性としては低いですが、イラン・アメリカの関係が急激に悪化した場合は、予定を変更してすぐにイランを出国しましょう。
最悪の場合、飛行機が飛ばなくなって出国できなくなることも(可能性としては非常に低いですが)無きにしもあらずなので、その点は最低限注意しましょう・・・!
イランでテロってあるの?
イラン国内でのテロは少ないです。
直近で起こったものですと、
・2018年9月にアフワーズで25人死亡
以上2件のテロや襲撃事件が起こっていますが、旅行中にテロに遭遇する可能性は非常に低いと思っていても問題無いでしょう。
絶対に行ってはいけない場所
そんなイランでも、下記2エリアは絶対行かないようにしましょう。
・東部のイラクとの国境地帯
ここは外務省の危険度レベルも最高の「レベル4」です。
また、その他にも国境付近はレベル3のエリアもあるので、その辺りも行かないようにしましょう。
と言っても、このエリアよりも行くべき観光地がたくさんあるので、ここいらは特に行く必要も無いと思います。
治安・安全関係で気を付ける10のポイント
ただ、イランの治安は基本的には良いと言えども、文化や宗教、政治の違いなどから外国人として気を付けるポイントがいくつかあります。
その部分を具体的に見ていきましょう!
1. 服装ルールには気を付けること。
イランはイスラーム教国家ということで、服装に関してはいくつかルールがあります。
まず女性は真夏でも、
・体のラインを隠す(ピチピチNG)
・長袖長ズボン必須
以上3点は必須です。
イランに入国したら、セクシーでいることは諦めましょう♡笑
男性も半ズボンはよろしく無いので、クソ暑くても長ズボン必須です!
また、旅人が好むインドっぽいダボっとしたズボンを履いているとゲイ疑惑をかけられる恐れもありますので、やめといた方が無難です!笑
※イランは同性愛禁止
2. 女性はセクハラに十分気を付けること。
残念ながらイランは外国人観光客に対するセクハラが少なくありません。
特にバザールなどの人ゴミの中での痴漢行為や、体目的のナンパなどが多いようです。
多くのイランの人は非常に親切で、好意で様々な提案をしてくれる機会も多いのでこんなことを言うのは後ろめたい気持ちがありますが、女性の方はイラン人男性を100%信用することは避けましょう。
女性には特に気をつけて欲しいことがあるので、その辺りが別記事にまとめましたので、こちらの記事も是非読んでください!
3. 写真撮影のルールは徹底すること。
イランは写真撮影に関してのルールもあります。
まず、空港や鉄道駅、政府や警察、軍関連施設での写真撮影はNGです。
特に街中で警察や軍服の人たちをよく見るのですが、絶対に写真は撮らないようにしましょう。
また、モスクでも礼拝中の方を撮影するのもモラル的にNGなのでやめましょう。
加えて、街中でイランの女性の写真を撮ることもあまりよくありません。
よくあるトラブルとして、バザールなどで写真を撮っていたら、たまたま写った女性をトラブルになってしまうこともある為、出来るだけ一般の方は写らないように写真を撮るように心がけましょう。
4. 宗教に対して十分に敬意を払うこと。
イランはイスラーム教国家ですが、大してイスラームを信仰してない人もたくさんいますし、中には様々なルールに縛られている為、イスラームや政府を非常に嫌ってる人もいます。
ですので、現地のイラン人と会話していると、イスラームや政府の批判を聞くことも少なくは無いと思います。
しかし、あくまでもイランは「イスラームの国」と言うことを絶対に忘れないでください。
公共の場でイスラームや政府の批判を言うことは絶対にNGです!最悪逮捕されるので。笑
また、いくら観光地化されていてもモスクや霊廟は宗教施設です。
モスクの中で礼拝中の人の写真を撮ったり、撮影の為にスカーフの被り方を緩くしたりすることは、イスラームを信仰している人からすると非常に不快な行為ですので、絶対にしないようにしてください!!!!
5. バイク・車などには日本以上に注意すること。
イラン(特にテヘラン)の交通事情はヤバイです。ほとんど無法地帯です。笑
2車線でも3台並列して走りますし、横断歩道の信号も少ないですし、路肩を逆走してくるバイクもたくさんいます・・・!
その為、
・スレスレのところを走る車やバイクからのひったくりには十分注意する
などの点には、常に気を配るようにしましょう!
6. 現金の扱いは十分注意すること。
イランは原則ATMもクレジットカードも使えないので、旅行で使用するお金は現金で持っておかないと行けません。
しかも、イランは通貨の単位が非常に大きいので、何十枚もの札束を持つことになります。
その為、特にイランの通貨に慣れないうちは札束を人前で扱ってしまうこともしばしば。
幾らイランの治安が良いとは言えども、旅行者が札束を見せつけるのは良いことではありませんので、札を数える際はカバンの中など、外から見えにくいところで数えましょう。
7. デモには絶対近づかないこと。
現在イランの経済は非常に不安定で、国内でデモが起こることもしばしばあり、特に2019年の11月に発生したガソリン値上げ反対のデモでは死者も出るほど大規模なものになりました。
このようにいつ何時デモが発生するかは予測しづらい状況です。
そこで、もしもデモに遭遇したとしても、絶対に近寄らないようにしてください。
実際過去にも、デモを興味本位で写真を撮った外国人観光客がシバかれる事件もあったようですので、野次馬根性は絶対に出さないでください。笑
8. 自分の荷物は肌身離さないこと。
これは海外旅行の注意事項として当たり前っちゃ当たり前なんですが、日本だとカフェやレストランなどでカバンや荷物を置いたままトイレに行く人が結構多いですが、イランではやめましょう。
置き引きなども多くはないですが、用心に越したことは無いですしね♪
あとゲストハウスなどのロビーなどでも、少しでも席を外す時でも自分の荷物は携帯するようにしておきましょう!
9.「チーニー」と言われても気にしないこと。
日本人がイランに行くと、ほぼ100%一回は「チーニー?(中国人?)」と声をかけられます。
それもそのはず、中国とイランって非常に仲が良く中国人はノービザでイランに行ける為、中国人観光客がめっちゃ多いんです!!!
なので、街中歩いてると、半笑いで「チーニー?」と聞いてくる人たちが多いので「えっ?何?馬鹿にしてんの?」って思っちゃて、不快な気分になる日本人旅行者が多いのも事実。
中には馬鹿にしてる人もいるかもしれないですが、人懐っこいイラン人の多くは、恐らく単なる興味本位で声を掛けてるだけですので、その時は「ノー!ジャポニー!おしん!」と返事しましょう。
そうすると「オー!オシン!」と相手のテンションが上がりますので。笑
※イランでは日本のドラマ・おしんが超有名で、ほとんどの大人が知ってます!
10. イラン人が親切だからって、油断しないこと。
最後はこれです。
イランって本当に想像以上に治安がよく、イラン人も超絶親切なので、ついついガードが緩くなりがちなんですよね。
事実私も、2019年の年末にイランに行った時、イラン人によってガードユルユルにされたお陰で、帰りの上海の空港ではクレジットカードを無くし、更に羽田空港では買って3週間のiPhoneを無くしてイラン旅行の思い出は全てなくなる、という悲劇を起こしてしまいました。
家に帰るまでがイラン旅行ですので、皆さんも最後まで気を緩めないようにしてくださいね♡
おわりに
いかがでしたでしょうか。
何回もしつこいですが、本当にイランって治安がよくて人も親切で、最低限のルールさえ守れば非常に快適に旅行を楽しむことができます♪
最後に個人的な思いになってしまいますが、こんな平和で治安の良い国が、日本に限らず世界中で「危険な国」と思われていることが非常に不憫で仕方が無いです。
ですので、是非皆さんもイランに行ってみて、一人でも多くの人たちに「イランは平和で安全!」という情報を知らしめてください♡笑